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  1. 読書の春

読書の春

多賀城駅前教室

先週一週間は入試の6日の慌ただしさを抜かせば、

レギュラーの指導も久しぶりの休み、

こういう時こそ!

体のお手入れ&読書

なかなか入試前にできなかった治療

忙しくてもなぜか欠かさなかった読書

でも、今回は時間に余裕があったので、

ゆるりと読む読書でした。

いとおかし。

 

そんな中で読んだ

とある対談本(親書程度)が面白く、ご紹介!

ピーターバラカンさんという英国人のブロードキャスター

(日本に居住。ラジオ、テレビなどで諸々情報を伝える仕事。洋楽に関する造詣が深い)

塚谷泰生さんという海外を股にかける事業家

(デンマーク・オランダに居住。ヨーロッパ全域で食品・機械の事業を手がける)

そんな異種格闘技な対談本でしたね。

 

その前に、

今日の中2の社会の指導時に戦争好きの生徒

第二次大戦含め日本人の辛抱強さについての話題になりました。

「日本人は武士は食わねど高楊枝だしね」

(兵站の弱さ=日本軍の弱さ=インパール作戦・・・)

そして、いつしか空気を読むという話に、

日本人が周りに同調しやすいのは実は〇〇が原因だね」

さあ!みなさん〇〇には何が入ると思います?

 

 

そして、ここに入るのが、私が読んで学んだことでした。

ヒントは塚谷さんの経歴に関係あり!

それにピーターさん(私の洋楽好きの原因の一人)が共感したことからこの対談になったんですね。

答:稲作

え!なんで?

 

「稲作のルーツって中国の南部なんです。」

「雨も降れば、温かい。何も努力しなくても、米とれちゃうんです。」

タイぐらいだと二期作どころか、三期作が可能

それがなぜか、日本の主食の地位になったんですよ。

「主食どころか、年貢ということでお金と同じですよ」

そして、

日本はそんな中国南部に比べて寒いですよね。

「それに、年に1回しか米はとれない。それがなんかの失敗あれば村全滅ですね。」

そうしたらどうする?

周りと協力しないとやっていけないでしょ

「みんな全力で稲作やるよね」

水の管理なんか死に物狂い

(日本で台風の時に田んぼに行ってお亡くなりになる方の気持ち初めて痛感)

そういえば日本の川の特徴は短くて急(ため池の役割大)

さらに地質は関東あたりからは特に火山灰地(稲にはとことん向いていない)

「村八分なんてのもだから当然起こりえますよね」

いや~。なかなか目からウロコ!

こんなことを中2生と5分ぐらいやる対話。

いとおかし。

 

そして、

どうやって塚谷さんがこういう論を立てられたのか?

それは商社でヨーロッパの支店のマネージャーになった時にあるんですって。

欧米の人たちは日本人と違って、

疑問点、知りたいことはとにかく議論する。

ディベートというのは特別でなく、日常なんですね。

「Mr.塚谷、TV見たよ。なぜ日本人はTVの特集であんな風に扱われるんだ・・・」

それに、彼なりに答えるですが、何か付け焼刃。

「わかった。でも中国人もインド人も同じアジア人だよね」

手強い!!

その論戦に勝つためにいろいろ奮闘した結果の論でしたね。

こういう経験があるんだということ。

将来、海外に飛び立ちたいという方ご参考に。

日本人自身についての深い洞察が必要ということですね。

 

ちなみに、そこでも話題でしたが、

日本人は「ノー=拒絶」と考えがちですが、

欧米人は「ノー=交渉」と考えるも参考になりますね。

比較文化論はおもしろい。

改めて教わりました。

お粗末様でした。

(この終わり方も日本人っぽい)