夏を迎える前に
あすなろ学院の進藤です。
名取教室の澤田先生が、三沢光春さんのことについて触れておりました。
私も三沢さんのファンで、テレビでよくプロレスを見ていたのですが、
あの事故があって以来、プロレスから離れました。
澤田先生のおっしゃる通り、かつて熱狂的にのめりこんだものの、
何かをきっかけにその世界から離れていたというものは、振り返ると確かに多いかもしれません。
私の場合、中学生のころ偶然テレビで見た有馬記念で、
ナリタブライアンの走りに魅せられ、以来すっかりサラブレッドのファンとなり、
競馬にどっぷりとつかった時期もありました。
賭け事として競馬を捉えたことは一度もありませんし、好きなサラブレッドや騎手を追いかけていた程度ですが、
ダービースタリオンやウイニングポストといったサラブレッドの育成ゲームにはまっていた時期もありました。
その競馬についても、好きな騎手だった岡部幸雄さんが引退してからは、すっかり離れてしまいました。
小学5年生のとき、友だちから勧められて聞いた曲がきっかけで夢中になったのは、氷室京介さんです。
心底憧れて、部屋の壁は氷室さんのポスターで埋め尽くされて時期もありました。
母に真顔で「氷室京介になるにはどうしたらいい?」と問い、少し時間をおいた後、
母に「まずは念ずること、そしてその思いを行動に移すことだよ。」と言われた記憶があります。
こんなとんでもない質問に、決して「諦めなさい」と言わずに、よく答えてくれたものだと思いますが、
氷室さんにはなれなかったものの、目指したからこそ得られた姿勢は確実にあります。
氷室さんの常にベストを尽くし、決して妥協を許さない姿勢は、
大勢の観客を前にライブするのとは違いますが、生徒を目の前に授業する自分にとって「在るべき姿」です。
さて、随分長い前置きになりましたが、
今の君たちには、「なりたい自分」がありますか。
今の君たちには、「向かう先」は見えていますか。
これらが定まっている生徒と、そうでない生徒では、
1日1日の過ごし方も違ってきますし、その差も大きなものになります。
受験生にとって大切な夏。
まずは夏が終わった後、どんな自分でいたいのか、
目標に向けてどの位置にいたいのかを明確にしましょう。
それが成功する夏に向けた第一歩です。