1. プチバズり良問。

プチバズり良問。

高等部泉中央教室

修飾,どうも紫竹です.

某SNSでこんな問題の画像がプチバズりしていました.

 

「叔父が海外に行く」「私は父と見送りに行った」「急いで見送りに行った」

という内容を一文で表したとき,解釈をする上で誤解の生じないものはどれか.

 

ア 父と私は急いで海外に行くおじを見送りに行った.

イ 父と私は海外に行く叔父を急いで見送りに行った.

ウ 私は父と海外に行く叔父を急いで見送りに行った.

エ 私は父と急いで海外に行く叔父を見送りに行った.

 

これは大変素晴らしい問題ですね.

というか,こういう意識が希薄な人が子どもだけでなく大人にも多々見られると感じます.

もっと言えば,私もその一人かもしれません.

 

正解はわかりますか?

 

 

 

 

 

 

それでは詳解していきましょう.

 

アは「急いで」が「海外に行く」にかかってしまうようにも読めるので不適切です.

急いでいるのは叔父ではなく,私と父ですよね.

 

ウは「叔父と父が一緒に海外に行く」ようにも読めるので不適切です.

 

エは「叔父と父が一緒に,かつ,急いで海外に行く」ように読めるので不適切です.

 

ということで正解はイです.

 

読点が無いから解釈の幅が広がってしまう,というのもあるのですが,

語順によって誤解されない表現も可能であることが大変面白いです.

本音を言えば

「海外に行く叔父を私と父は急いで見送りに行った」

が好みです.

 

私も言葉を商売道具にしている一人ですから,

実はこんなことにもけっこう気を付けて生きています.

普段の会話も,映像授業の発言も,このブログもです.

 

更に言うと,こういう論理構造を正しく把握するのって,

高校数学の学習にも直結しているのかもしれないですね.

日本語が正しい生徒は数学ができるようになりますから.

あ,もちろん「減点されない記述の仕方」のような話ではなく,論理の話です.

 

私も一層気をつけますので,皆さんも正しい日本語,誤解されない日本語を使うよう心がけてみましょう!

 

今日の音楽は DEXCORE『20』 です.奮い立つ一曲ですね.格好良い!

高等部泉中央校 紫竹