高等部泉中央教室
合格体験記,どうも紫竹です.
生存者バイアスという言葉があります.
wikipediaによれば,
生存者バイアスまたは生存バイアスとは、何らかの選択過程を通過した人・物・事のみを基準として判断を行い、通過に失敗した人・物・事が見えなくなることである。選択バイアスの一種である。 生存者バイアスの例として、ある事故の生存者の話を聞いて、「その事故はそれほど危険ではなかった」と判断するという事例がある。
とのことです.
「隣の芝生は青く見える」などの言葉にもあるように,
人は自分に都合が良いものを優先して受け入れる傾向があるようです.
私は塾講師として中高生の指導にあたっているわけですから,
勉強を何とかしたいと塾に来る子どもたちに勉強のアドバイスをします.
ところが,数日経ってみるとアドバイスとは異なる勉強をしていることがあります.
強制目的ではなく興味として「なぜ?」と聞いてみると,
「学校の先生が言っていたから」
「部活の先輩が言っていたから」
「親が言っていたから」
などの答えが返ってくることが大半です.
誰が推奨する勉強法が正しいか,というのは誰にもわかりません.
相性や個人差もあるでしょう.
ただ,当人の現状や性質を無視して「うまくいった過去の例をなぞらせる」だけだとしたら,
それがうまくいく確率は極めて低いと思われます.
また,いくつかある方法論のうち,「一番ラクそうなものを選ぶ」のだとしたら,
うまくいくことはまずないでしょう.
「これだけやった先輩が良い大学に行った」
「(先生が)私が学生の頃はこうしたら成績が上がった」
これらの経験が全員に当てはまるとは限らないのです.
こういった生存者バイアスを加速させる装置として「合格体験記」があります.
まさに「うまくいった人たちの言葉だけ」が掲載されています.
その裏には,同じように勉強しても不合格だった無数の体験も隠れていることを忘れてはならないのです.
だから「紫竹の話を聞け!」という我儘な話ではなく,
耳障りの良い言葉には棘があるものですよ,という警鐘を鳴らしておこうかなと思ったのです.
今日の拉麺は 麺や遊大『つけタンメン』 です.
約1カ月の限定とのこと.
かなりド煮干なスープで攻めてて美味いですね.
炒め野菜の甘味,自家製麺の風味と歯ざわり喉ごし,つまり最高でした.
ご馳走様でした.
今日の音楽は 狐火『naimononedari』 です.
流石です.これがHIPHOPじゃなかったら何がHIPHOPなのか.
高等部泉中央校 紫竹