1. 図形の問題には別解がつきもの。

図形の問題には別解がつきもの。

高等部泉中央教室

本解より別解が現実的な場合もある、どうも紫竹です。

そのまんまですけど、ちょっと説明します。

 

一般的な問題集の解説というのはスペースが限られていますから、

手短に解ける解法が優先される場合が多いのです。

 

手短に解けているものだからなんだか美しいし、

「これならいけるかも!?」

とか思ってしまうのですが、よくよく見ると、

「こんなの思いつかなくない・・・?」

なんてこともあるのではないでしょうか。

 

数学だけ勉強すればいいわけではないし、

そうでなくても現役生は時間がないですから、

「その1問にしか対応しないようなマニアックな考え方」を

身につけていく余裕はないはずです。

 

つまり、

「多少処理(計算や場合分け)が煩雑になっても、

論理的におかしくなく最後まで走れそうな解法」

を選択して、

「時間内に走りきれる腕力」

を身につけておくことが、実は入試当日の点数を上げる近道なのです。

 

場合の数・確率の問題や、図形の問題には、別解があることが多いです。

 

場合の数・確率の問題での別解というのは、

場合の分け方でしょうかね。

模範解答よりも多く場合分けしてしまっていても、

正しく求められていれば当然問題ありません。

 

図形の問題は幾何・座標・ベクトル・複素数など(複素数もベクトルですが…)

まったく違う解法をとることができます。

もちろん、問題によって解法の向き不向きがあるわけですが、

いろいろ試していくうちに都合の良い方針を選択できるようになるはずです。

 

そういう意味で、記述型の演習の際には、

指導者が近くにいる環境がいいでしょうね。

 

ああ、もちろん、網羅系参考書をやっている段階では

そんなことを考えてはいけません。

網羅系の本解は「基本の型」ですし、

その理解なしに自分流の解き方など論外です。

 

「考えることが勉強だ」と仰る先生もいるようですが、

「考えられるようになるために網羅系を2年~2年半かけてやる」

というのが正しいあり方だと私は思います。

 

ほら、一流の寿司職人に弟子入りしたって、

寿司を握らせてもらえるのは数年修業した後でしょう?

基礎を強固にすることが必要であり、

そのためには時間がかかるのです。

 

3年生は今、伏線回収をしているんですよ。

どうせ回収するなら、伏線は多い方が面白いじゃないですか。

1・2年生の皆さんは、どうか大いに伏線を張り巡らせて(網羅系を読み込んで)ください。

 

今日の音楽は nujabes です。nujabesもShing02も天才。

高等部泉中央校 紫竹