1. 本当に分からないものは?

本当に分からないものは?

高等部泉中央教室

こんにちは,森山です.

 

高校生はそろそろ夏休みも最終盤でしょうか.

宿題は終わっていますかね……

 

「数学が分からない」とか「数学が苦手」というのは多くの場合,

以下のパターンにあてはまるかもしれません.

① 計算力が不足している.

② 現学年で教わる数学を理解するための,前学年までに教わった前提知識が定着していない.

③ 現学年で教わった内容を自在に使いこなせるまでの鍛錬が不足している.

④ 理屈を蔑ろにして諸公式を単に暗記している.

 

特に①ですが,\(2.5\times10\) や \(30\div6\) などの計算も筆算してしまう中学生を

最近は多く見かけます.何でもかんでも筆算に頼っているうちは計算力は上がりません.

そのまま高校生になって,高校数学の圧倒的な計算量についていけない人が多いような気がします.

 

そして極めて大変なのが,上述したパターンがいくつか複合してしまっている場合です.

例えば②ですが,中3で習う因数分解があまり定着しておらず,

高1最序盤で習う因数分解が全然できなかったとしましょう.

この場合,高1内容の因数分解を学習しても効果は皆無です.

中3の因数分解よりも先に,「文字式のかけ算の方法」からやり直されければなりません.

そもそも \(x\times x=x^2\) から怪しければ中1の内容からやり直しです.

 

こんな状態であれば,現学年内容を定着させるまでの演習量を積めるわけがないので

必然と③の状態になってしまいますし,

それでも,個人の事情に関係なく定期試験は実施されますから,

定期試験を乗り切るために④の状態になってしまいますね.

 

まず,あなたが本気で「数学を克服したい」と思っているのなら,

小学算数まで視野を広げて,自分が分からなくなった内容まで戻ってやり直すしかありません.

速さを「み・は・じ」とか,割合を「く・も・わ」とかやっているようでは話になりません.

怪しい方法論に縋るのではなく,自分の頭を使うのです.

 

あすなろ学院は本気になれる皆さんの味方です.

 

高等部泉中央校 森山 昇平